甘い風、動かない風
2008年8月28日(木)
あたしが自由な女だった頃
あんたが自由な男だった頃
港には人が溢れ
あたしはあたしで
あんたはあんたで
あたしが自由な女だった頃
あんたがあたしの男だった頃
気の利いたお世辞に溢れ
あんたは笑って
あんたは歌った
夜は優しく 闇は輝く
mélancholie・・・
甘い風、動かない風
あたしがあんたの女だった頃
あんたがあたしの男だった頃
毎時間がキスに溢れ
二人は幸せだった
あんなに二人は幸せで・・・
あたしはあんたの女だけど
あんたは自由な男だから
悲しげな憂鬱に溢れ
あたしは溢れ
赤く、青く、泣き腫らしてる
夜は優しく 闇は輝く
mélancholie・・・
甘い風、動かない風
私
2008年8月27日(水)
私は 私の骨にもたれ
私は 私の肉に包まれ
私は 私の皮を纏い
私は 私の指先で触れ
私は 私の鼓動を聴く
私は 私の声で歌い
私は 私の脚で踊り
私は 私の涙に震え
私は 私の翼を感じ
私は 私の日々を歩く
私 私は私の魂
私 私という一人の旅人
花
2008年8月22日(金)
一輪の花よ 衣を脱ぎ捨て、私の胸に
一輪の花よ 少女のように、朝露に濡れ
そして、二人 花弁を落として枯れてゆく
煙突から煙が出ている
2008年8月17日(日)
冬の凍てつく窓の向こう 煙突から煙が出ている それは人々の生活の証 日常の中、使い古された感情か
或いは私の幼年時代の思い出 諍いと和解、憂い そして、孤独、哀愁、悲しみ
凍てついた回想の向こう 一本の煙突から煙が出ている それは私の人生の証 暮らしの中、すり切れた思いか
そして鉛色の冬空の中 一条の煙は風に揺られ 何処へともなく消えて行く
幸せな日々
2008年8月15日(金)
‘Good morning.’
朝の澄んだ大気の中
優しい光の太陽が
時計台の尖塔をかすめる
‘Good afternoon.’
カフェテラスの空
大聖堂の鐘々が
僕達の上に十三回鳴り響く
‘Good evening.’
夕陽に濡れた石畳の上
腕を組んだ恋人が
薄暮の黄昏に溶けて行く
一日が訪れては過ぎて行った
君との幸せな日々
一日が現れては流れて行った
僕達の幸せな日々
‘Good morning.’
朝の澄んだ大気の中
優しい光の太陽が
時計台の尖塔をかすめる
‘Good afternoon.’
カフェテラスの空
大聖堂の鐘々が
僕達の上に十三回鳴り響く
‘Good evening.’
夕陽に濡れた石畳の上
腕を組んだ恋人が
薄暮の黄昏に溶けて行く
それは長い長いトンネル それは暗い暗いトンネル
2008年8月13日(水)
それは長い長いトンネル
二人の恋人が手を繋いで
たちこめる黒雲に囲まれ
不安が大雨の様に降り続ける
二人の恋人が駆けて行く
それは暗い暗いトンネル
二人の恋人が駆けて行く
悲恋の後、別れが押し寄せ
トンネルを抜けて行った様に
二人の恋人が手を繋いで
それは長い長いトンネル それは暗い暗いトンネル
二人の恋人が手を繋いで 二人の恋人が駆けて行く
たちこめる黒雲に囲まれ 悲恋の後、別れが押し寄せ
不安が大雨の様に降り続ける トンネルを抜けて行った様に
二人の恋人が駆けて行く 二人の恋人が手を繋いで
それは長い長いトンネル
それは暗い暗いトンネル
二人の恋人が手を繋いで
二人の恋人が駆けて行く
たちこめる黒雲に囲まれ
悲恋の後、別れが押し寄せ
不安が大雨の様に降り続ける
トンネルを抜けて行った様に
二人の恋人が駆けて行く
二人の恋人が手を繋いで
虹
2008年8月12日(火)
純粋な 美しい混沌の時代
原始の古の人間が
Orageの後、砂浜で拾った水晶の玉
漂流に磨かれた、その内部に映る無垢の虹
この様に、私は初恋に出逢った
本物の憧れ、本物の孤独、本物の憂愁達よ
それらは私の人生を訪れ
私は知り、体験し
私はそれらを、しっかりと所有した
そしてまた 本物の恋も、その一つであった
僕達が別れた時
2008年8月5日(火)
僕達が別れた時
僕達は知らなかった
私達は運命に従ったのではなかった
僕達が「さよなら」と告げた時
僕達は何も知らなかった
私達が もう二度と、その言葉を発することは無いと
僕達が「また、いつか」と微笑んだ時
僕達は何一つ知らなかった
私達の再会が、何と遥かに定められていたことか
僕達が別々の明日に歩み始めた時
僕達は何一つとして、知りはしなかった
私達の生活の延長線、二人が再び結ばれていることを
どうして知ることが出来たろう
孤独の中、一人で鼓動することの痛みを
運命の糸はもつれ、ほつれ
解けては、また 複雑に絡み合う
どうして知ることが出来たろう
別離は再会の序曲に過ぎず
そして、僕達は知らなかった
大きな、そして静かな愛の歓喜を!
僕達が別れた時
僕達は知らなかった
私達は運命に逆らったのではなかった
僕達が「さよなら」と告げた時
僕達は何も知らなかった
私達は もう二度と、その言葉を発しなくていい
僕達が「また、いつか」と微笑んだ時
僕達は何一つ知らなかった
私達の別れが、何と遥か遠いことだろう
僕達が別々の明日に歩み始めた時
僕達は何一つとして、知りはしなかった
私達の生活の延長線、二人が固く結ばれていたことを