おお、何と果てしないことか

2008年7月21日(月)

おお、何と果てしないことか
たった一筋の樹が 孤独の中
頑なに立ち続けることは
ああ、一途に立ち続けるとは

静寂の只中
枯葉が地上で裏返る頃
ああ、一条の樹が立ち続けている
いつしか、遠く 遠い夢の中の樹よ

おお、何と無窮なことか
そっと一人の人間が 沈黙の中
ひたむきに愛し続けることは
ああ、一途に愛し続けるとは

星々は瞬いている
滑らかな湖面が人生を謳う時
ああ、私一人 物静かな声を聴いている
いつしか、遠く 遠い夢の中の恋人よ

ABC

2008年7月16日(水)

君に愛を伝えようと 僕は
ABC
ABC
僕はABCを繋ぎ合わせた

ABC
ABC
ABC
青春の咲き誇る頃

恋とは 涙とは 悲しみとは

僕の心を傷つけまいと 君は
ABC
ABC
君はABCを組み合わせた

ABC
ABC
ABC
君は僕に恋を教えた

恋とは 涙とは 悲しみとは

薄紅の窓

2008年7月13日(日)

薄紅のペンキに塗られた窓
若さの薫りに窓を開け放つ少女

それは 初恋の姿
それは あなたの姿

私は見上げていた
臆病の木の陰に隠れて

あなたは思い出すだろうか
かつて、私の神であったことを

そして誇らしげに微笑むだろうか
かつて、私の全てであったことに

恋は死に、私達は生き続ける
青春の姿を背負ったまま

夢枯れて、いつか私達も消えて行く
薄紅の窓の追憶と共に

雨の降り始めに

2008年7月9日(水)

雨が降り始め
ピアノが鳴り始めて
僕達の時が始まる

白い薔薇が花開き
静かな季節が花開き
僕達が花開く

薄蒼い大気の中
沈みがちな君と
君を抱きしめる僕と

寄り添って
二人、そっと寄り添って

窓の向こう
Douceな雨が囁いている